『盤上のアルファ』と『女神のタクト』を読んでみた

先日、通勤途中にFMラジオを聞いていたら塩田武士さんが出ていた。と言っても、番組を途中から聞き始めたため、最初は誰だろう?って感じだったんだけど、作家さんだとわかり、神戸新聞社に勤めていたことや、自分の実体験が作品に活かされているというような話されていて、ちょっと興味を持った。

仕事から帰宅して、作家さんの名前も書き留めてなかったから誰だっけ?って状態だったんだけど、「将棋」「アルファ」「神戸新聞社」と言っていたのは覚えていたので検索して、塩田武士さんとわかり、wikiを読んでみた。ふーん、関学出身なんだね。世代がもう少し上なら私の友達と同じ学部だったんじゃなかろうか、と思いつつ、Amazonで『盤上のアルファ』と『女神のタクト』をポチしました。

取りあえず読んでみたのは『盤上のアルファ』。デビュー作らしいし、ラジオで聞いたエピソードも面白そうだったから。

読んでみて思ったのは、昭和の懐かしさ。盤上のアルファに出てくるプロの棋士を目指す真田が育った環境は私が育った環境を思い起こさせる。私自身は真田ほどはひどい状態じゃなかったけど、周囲には同レベルの同じようなひどい環境の人たちがわんさかいた。作者さんの育った時代にはそこまでひどい環境の人は作者さんの周囲にはいなかったんじゃないかなぁ、と思う。その辺りは記者時代に得た話なのかなぁ…。

関西弁が苦手な人はこれ受け付けないだろうなぁ~。関西弁の書き言葉は慣れていない人にとっては読み辛いだろうし、イライラすると思う。けれども、関西の話で、登場人物も関西人だからね。

ストーリー自体は私は好きだった。真田が結婚してたことがある、っていうのは「えぇ~!!」って感じだったし、お相手がお相手だったから、そこら辺はちょっと予想外でやられた、と思った。

将棋自体の話は素人にはかなり難しい。対局中の駒の動きは適度に流し読みしてました。

途中で、ん??と読み返さなきゃわかんない所があったんだけど(読み返したら理解できた)、それはデビュー作で作者が稚拙なのか、私の読解力のなさからきているのかは不明。きっと後者でしょう。

狼の話はイマイチだったかな。まぁ、でもオオカミなきゃアルファのタイトルに繋がらないし、結婚にまで至らなかっただろうから必要なんだろうけど、最後の対局中のアルファの部分はちょっと共感できなかった。

全体的にはなかなか面白かったし、好きな部類の作品でした。

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表紙で買うことを決めた『女神のタクト』。重いテーマばかりは疲れるので、なんか軽そう、と思ってこれを選びました。

30歳の矢吹明菜が失職し、不倫していた男と別れ傷心旅行に神戸に来ていた。偶然声をかけたおじいさんに、京都にいる指揮者を連れてくるように頼まれ、褒美欲しさに動く明菜。

このお話はとっても面白かった。登場人物がとても魅力的で。あ、関西弁全開だから、関西弁嫌いな人はきっと無理。

人たらしって本当にいるんだろうな、って思う。このお話に出てくるおじいさんもかなりの人たらし。

ラストはご都合主義すぎだろ~って思ったけど、まぁ、そういう偶然もアリだよね。キュートな話で、ちょっと泣ける部分もあって、読んだ後はスッキリ。

パンチパーマが音大出身だったってトコが個人的には超気に入りました。

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